Bass

ここでは、TAIJIのベースを少々集めてみました。
もっといっぱいあるんだけど、載せきれないのだ。ギターもあるんだけどね。
でもって、家主はベースをやっているわけではないので、名前以外は説明できませぬ。
困ったもんだ…。
と思っていたら、今回の復活に合わせて、救いの手が…っ!
「I DO!」でお世話になっているJUNサマが、詳しいデータを届けてくださいました〜!ありがとうございますっ!

では、めちゃくちゃ詳しくなった(笑)TAIJIのベースをご覧ください。

(2003年3月8日修正:Killer KB-CRIMINAL BASS Signature "PHOENIX VISION"

ちなみに、下記のベース&ギターは、2001年夏のTAIJI's Night vol.2の時、TAIJIからお借りしたモノです。
迷彩のだけは、弦が張ってませんでした。メチャクチャ重かったのは、やっぱり、「Killer VULTURE W NECK」(ヴォルチャー・ウイング2号機)でした。はい。


TAIJIが選んだ、ベーシストのための必聴アルバムはこちら
このページの一番下に、TAIJIの使っている弦を付け加えました。

 

Killer KB-CRIMINAL BASS Signature "PHOENIX VISION"

■ボディ:サウスアッシュ(トップ)+メイプル(バック)withブレイスホール
■ネック:メイプル・U字型シェイプwithディープインサート
■フィンガーボード:ローズウッド、24フレット・864mmロングスケール
■ピックアップ:フロント/セイモアダンカン・クォーターパウンドSPB-3
          リア/セイモアダンカン・クォーターパウンドSJB-3b
■コントロール:マスターヴォリューム、ピックアップバランサー

TAIJIのメインベース。エックス後期から現在に至るまで愛用されている。
(一時期D.T.R.時代にはリアピックアップにJを二機搭載した「KB-CRIMINAL BASS Twin JB」というモデルも使用していた)
このベースの特徴は、ボディに「ブレイスホール」と呼ばれる構造が採用されている点。
これは、ボディのネック〜ブリッジ方向に7本のエアーダクトが通っているという一種の中空構造で、これにより弾いた時のボディ鳴りに独特の振動特性が加わり、特に中音域と高音域のミックスが良くなっている。
そして「ディープインサート方式」と呼ばれるネックのジョイント方法。
これは、通常のボルトオンジョイント方式に比べてネックのエンド部をより深くボディ内にインサートして固定するという手法で、これによりネックとボディの接触面積が広くなり、音のサスティーン(伸び)が良くなるという効果をもたらしている。そして同時にボディとネックの剛性もアップしている。
また、コントロールサーキット(回路)をヴォリュームとピックアップバランサーのみにする事で(プリアンプは勿論、トーンなどもナシ)、よりダイレクトでヌケの良い音を出力出来るようになっているのだ。
更にはチューニングペグやストラップロックピンの取り付け角度(位置)、ボディを落とし込んで装着されたブリッジ、4弦のみをボディ裏通しにしてある構造など、あらゆる部分に工夫が施されている、まさに実戦派ベーシストの為のベースである。
また、TAIJIはスラップ奏法がしやすいように厚みのあるピックガードを装着したり、指弾きがしやすいようにフィンガーレストを装着したり、プレイアビリティを考慮してネックの太さが違うモノを製作したりして('93年のモノは細目、'95年初期のモノは太目)と、用途や奏法によって様々な改造を加えていた。
なお、ヘッド裏にはTAIJIのシグネイチャーモデルである事を示す、彼のサインが刻まれている。これについては、'95年末製造分までのモノはTAIJI本人が直筆サインを書いていたが、それ以降に製造されたモノにはインレタによる転写塗装に変更されている。

また、2000年にTAIJIがクラウド・ナインで復活する事が決まった時には、このベースのフィニッシュ違いとなる「クリームイエローカラーのエイジドフィニッシュ(意図的に経年劣化したように見せかけるフィニッシュ方法)ヴァージョン」が2本用意されていた。が、そちらは現在の所日の目を見ていない。

(キラーギターズ・藤田氏のコメント:「KB-CRIMINALベースは、沢田泰司氏のトレードマークであり、キラーギターズのベースの象徴でもあります。今後も沢田泰司氏がカムバックすれば、更に進化出来ると思っています。」)


定価\315,000。



D.T.Rのライブで大曲「Apocalypse」を演奏する時に使用。
「Killer VULTURE W NECK」(ヴォルチャーウイング)ベースとギターが一体化されている代物。

「このベースを使い完璧なプレイを再現出来たことは、俺の新たなる活動を可能にしてくれた」(TAIJI byベ−スマガジン)

ボディはメイプル材をキルテッド・メイプル(トップ)とマホガニー(バック)でサンドするという3重構造となっている。
ピックアップは、ギター側にダンカン・トレムバッカーTB-3とピエゾ、ベース側にはフロントにバルトリーニのMBC-5、リアに同じくバルトリーニのMMCをマウント。多彩なサウンドを創ることが可能な1品。

補足:これは、現在Dir en grayのベーシスト、Toshiya氏のモデルとして製作・発売されている「KB-Vulture」をモチーフに、ギターとのダブルネックとして特注された一本。ギターとベースを曲中で意のままに操るTAIJIにとって、ライヴで楽器を持ち替えるのが困難な場合もあるので、そういう曲において最適な楽器であると言える。特注品のため、市販はされていない。
(このモデルはピックアップのみならず、内蔵プリアンプもバルトリーニ社製のものであるようです)



これも「Killer CRIMINAL」なのだが、迷彩バージョンになっている。
正式名称は、
Killer KB-CRIMINAL BASS Signature "Camouflage"

LOUDNESS時代によく使用されていた。当時はフレッテッドだったけど、今はフレットレスに改造してある。
ボディーがアッシュ・トップ+メイプル・バック、ネックがバーズアイ・メイプル。
指板はエボニーという組み合わせ。
ピックアップは、2基のダンカン・クォーターパウンダーがPJ配列でマウントされている。

補足:2002年現在のキラーカタログでは、以下のようになってました。
■ボディ:サウスアッシュ(トップ)+メイプル(バック)withブレイスホール
■ネック:メイプル・U字型シェイプwithディープインサート
■フィンガーボード:ローズウッド、24フレット・864mmロングスケール
■ピックアップ:フロント/セイモアダンカン・クォーターパウンドSPB-3
          リア/セイモアダンカン・クォーターパウンドSJB-3b
■コントロール:マスターヴォリューム、ピックアップバランサー

定価\390,000



CRIMINALが開発される前に一時使用していた「Killer DESPERADO」(ブラウン・サンバースト・フィニッシュ)
正式名称は、
Killer KB-DESPERADO

レスポールと同じボディー構造を持っているそう。
これとほとんど同じ仕様で、シースルーブラックのモデルがある。
ボディーがポプラ、ネックはメイプル。あとゴールド・タイプのブリッジが装備されている。
コントロールは、1ヴォリューム、1バランサーという構成。
Xのライブでよく使用されていた。

補足:2002現在のキラーカタログでは、以下のとおりになってます。

■ボディ:キルテッドメイプル(トップ)+マホガニー&ウォルナット(バック)
■ネック:メイプル・U字型シェイプwithセットネック
■フィンガーボード:ローズウッド、22フレット・864mmロングスケール
■ピックアップ:フロント/バルトリーニ・4C
          リア/バルトリーニ・4C
■コントロール:マスターヴォリューム、ピックアップバランサー

TAIJIがエックス、クラウド・ナイン時代に愛用していたベース(レコーディングではD.T.R.時代にも使用。2ndアルバム収録の「Kill Trap」はこれでレコーディング)。
TAIJIが愛用するベースの中でも唯一の2ハムバッキングピックアップを持つモデルである。
定価\520,000。



「Killer KB-MALICE」95年当時の最新モデル。

■ボディ:アルダー
■ネック:メイプル、U字型シェイプ
■フィンガーボード:ローズウッド、24フレット・864mmロングスケール
■ピックアップ:フロント/キラー・QPPB
          リア/キラー・QPJB
■コントロール:マスターヴォリューム、ピックアップバランサー

定価\130,000

材質は、ボディがアッシュで、ネックがメイプル、指板はローズとなっている。ピックアップは、フロントにキラーのJBタイプ、センターに同じくキラーのPBタイプ、リアにはバルトリーニのMMCをそれぞれマウント。
コントロールは、1マスター・ボリューム、1バランサー、1ミニ・スイッチという構成。
ちなみにブリッジはバダス。
D.T.Rのセカンドアルバムの「ODIC FORCE TAKE-1」という曲で使っている。

ただし、上記のスペック及び価格は一時期このベースが市販されていた当時のものであり、実際にTAIJIが使用していたものとはピックアップなどが異なるようだ。現在は製作・発売されていない。



「Killer VULTURE FRETLESS」
こちらも95年当時のキラーの新モデル。


ボディーは1ピース・アッシュ、ネックはウォルナット、指板はエボニーという材がそれぞれ採用されています。
ピックアップは、フロントがバルトリーニの9S5W、リアにはバルトリーニのMMCを搭載。
当時はまだまだ調整中でレコーディングやライブには未使用だった。

補足:現在はDir en grayのベーシスト、Toshiya氏のシグネイチャーモデルという位置付けにある。
定価は\570,000〜\590,000(フィニッシュによる違い)



懐かしの蛍光レッド・フィニッシュの「Killer IMPULSE」ベース
正式名称は、
Killer KB-IMPULSS

■ボディ:メイプル
■ネック:メイプル・U字型シェイプwithディープインサート
■フィンガーボード:メイプル、26フレット
■ピックアップ:フロント/キラー・FJ-1
          リア/キラー・FJ-2
■コントロール:フロントヴォリューム、リアヴォリューム、マスタートーン、シリーズ/パラレルセレクトスイッチ


TAIJIがエックスの初期に愛用していたベースの、26フレット仕様の特注モデルである。
これは「Rose Of Pain」の中盤でのベースソロ(ライトハンドタッピングを用いたソロだが、その後発売されたスコア(楽譜)ではその部分が何故か省略されている)をプレイするのに通常のモデルでは困難と判断し、製作させたもの。また、このカラーリングも現在ではラインナップされていない。
通常モデルは定価\155,000。



90年当時のメインベースである「Killer IMPULSE」
正式名称は、
Killer KB-IMPULSS "Black Rose


■ボディ:メイプル
■ネック:メイプル・U字型シェイプwithディープインサート
■フィンガーボード:メイプル、24フレット・770mmショートスケール
■ピックアップ:フロント/キラー・QP-1
          リア/キラー・QJ-2
■コントロール:フロントヴォリューム、リアヴォリューム、マスタートーン、シリーズ/パラレルセレクトスイッチ

TAIJIがエックスの初期に愛用していたベースで、彼が愛用するベースの中では唯一ショートスケールのモデルである。一般的にショートスケールのベースは、ロングスケールのベースに比べると低音域の鳴りが乏しい事が多いと言われているが、それでもTAIJIがこのベースを愛用していたのは、ショートスケールゆえの取り回しの良さから、激しいアクションをするステージングの面で有利だと判断したからではないかと思われる。
また、ピックアップは基本的にキラーオリジナルのものが搭載されているが、TAIJIは用途や音作りによって、ピックアップをディマジオやセイモアダンカンのものに交換して使用していた。
定価\185,000。

IMPULSEベースには、あとスパークリングパープルがあった。
そちらは、ファンにプレゼントされている。

 



「Fender JAZZ BASS」(71年モデル)


X時代にアメリカで手にいれ、D.T.Rのレコーディングでも活躍。
ボディーがアルダー、ネックはメイプル、指板はローズという材が使われている。
ピックアップは、2基ともフェンダーオリジナル。

71年製と言えば、ヴィンテージジャズベースとしても人気が高く、フィンガーボードのインレイ(ポジションマーク)が四角いブロック型であるのがこの時代のベースの証である。
時価。



「Fender JAZZ BASS FRETLESS」


こちらは、60年代後半〜70年代前半の製品と思われる。
フレットレス仕様。
ピックアップをアレンピックに交換している以外は、基本的にオリジナルのままで使用(ピックガードは外されている)。
コントロールは、2ヴォリューム&1トーン。

ピックガードを外したフレットレス・ジャズベースとは、ジャコ・パストリアスを意識したものだろうか?



前に紹介したナチュラル・フィニッシュ・モデルの兄弟機種ともいえる「Killer VULTURE W NECK」(ヴォルチャー・ウイング2号機)

1号機との主な違いは、ハデなフィニッシュとボディー材がアルダー・トップ+マホガニー・バックになっている点。
ライブを意識して軽めの材質で作ってある。


 

TAIJIの弦につきましては、D.T.R時代は、以下のモノを使ってました。

 アーニーボール(ハイブリッド・スリンキー)。これがメイン。
 ゲージは、1弦より、.045、.065、.085、1.05。
 あと2枚目のアルバムで、アコースティック・ベースをプレイした時は、カナンの弦でした。
 ゲージは同じく1弦より.045、.065、.085、1.05。
 あと、ダダリオの弦は、チューニングを下げる曲で使用してたそうです。
 ダダリオのXL230ですね。
 こちらのゲージは、1弦より.055、.075、.090、1.10でした。
 
 ついでに(笑)、ピックはジム・ダンロップのティアドロップタイプでした。

参考資料:ロッキンf(95年5月号)、GiGS(94年9月号)、Killerカタログ 
協力:JUNサマ